雲丹(うに)好きですか?
おそらくはお好きな方が多い生ウニ。お寿司屋さんで軍艦巻きにのってくるやつですね。
美味しいウニを食べたときの幸福感はなにごとにも代えられない至福の瞬間です。が、たまに「私うに嫌いなの」という方もいらっしゃいます。もちろん好みの問題なので決めつけるわけにはいきませんが私の知る限りウニ嫌いの方は、美味しいウニを食べたことが無いか、初めて食べたときに不味いウニを食べてしまったかではないかと思います。
私の義妹もそうだったんです。
所帯を持って初めてのホームパーティ、メインは手巻きずしを用意しました。
メンバーの中で唯一ウニが嫌いだという義妹になんで嫌いなのと聞くと「だって苦いんだもん」とのこと。不味いウニを食べてウニを嫌いになる典型的なパターンだと思い「騙されたと思って食べてみて」となかば強引に食べてもらったところ(今ならハラスメントかも・・・)、「あっ、美味しい!」って。やったー!
この時用意したのは12月でしたので北海道・おちいし産のバフンウニ。この後、私のうちで出すウニだけは喜んで食べてくれるようになりました。
美味しいウニは旬が命!
どんな食材でも旬が大切なことは確かなんですが特にウニは旬こそが味の決め手といっても過言ではないでしょう。
ただし、美味しいウニを食べるためにはウニの旬を知らなければなりません。
ウニの旬はいつ?
サンマなら秋、カツオは春と秋の2回、ヒラメは冬、カレイは夏などと、魚種により旬の時期が概ね決まっているものもありますがウニはそれだけではありません。
美味しいウニは時期と産地が決め手となります。
先にご紹介した北海道・落石産のバフンウニは11月20頃解禁となり12月いっぱいの漁期となります。漁期=旬で美味しい時、確かにこれで間違いはないのですが解禁して少し経った方が本当に美味しくなると思います。
落石産のウニで言えば12月10日頃からが一番のお勧めです。
本来は1月2月も美味しいのですが資源保護のため禁漁となっております。
落石のウニを食べるなら12月と覚えておいてくださいね。
また、この時期多いのが北方四島産のバフンウニ。
根室・知床沖の国後、択捉、色丹、歯舞群島の4島を指す総称で、主に歯舞群島近海で獲られるバフンウニです。こちらはロシア産として販売されます。
10月中旬に漁が始まり、翌年5月頃まで出回る期間が長いウニですが本当に美味しいのは11月中旬から4月いっぱいくらいまでがお勧めとなります。
なんとなくお気づきかも知れませんがこの時期は北海道道東地域が美味しいバフンウニの産地で、釧路近海の昆布森産、厚岸町・浜中産のバフンウニが特にお勧めとなります。
昆布森のウニは10月下旬から出回りますが11月から12月いっぱいが一番いいです。
続く