貝に魅せられて!【1】

貝に魅せられて!

 

 

魚介類の中でも特に貝が好きな方って結構いると思います。かくゆう私もその一人なんですが皆様はどんな貝がお好きでしょうか?

 

ひと口に「貝」と言ってもたくさんの種類がありますが、誰もがご存知だと思うメジャーなところからいくと、あさり、しじみ、はまぐり、ホタテ貝などは多くの方が一度は食べたことのある貝ではないでしょうか。

 

お刺身で美味しい貝!

 

 

すし店で食べる貝といえば、代表的なのは赤貝ですかね。江戸前握りの花形食材と言っても過言ではありません。

高級寿司店ですと、アワビ、本みる貝(ミルクイ)、ホッキ貝(ウバガイ)、平貝(タイラギ)、ホタテ、とり貝、ハマグリ(煮ハマ)、アオヤギ、小柱(アオヤギの貝柱)、サザエなど。

高級店では使いませんが本みる貝(ミルクイ)の代用として白みる貝を使うお店も見受けられます。

 

赤貝

 

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国産ですと宮城県の閖上産がもっとも有名です。他に福岡県産や大分県産も時期により市場には出回りますが、現在流通している多くは中国からの輸入物となります。

閖上など国産の赤貝を地玉(じだま)といい輸入物と区別して販売されます。

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中国産も身が厚くてとても美味しいので一概に国産にこだわる必要もないと思うのですが、やはり国産のほうが味、香りとも一枚も二枚も上だよというご意見も多数ございます。

 

あわび

 

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生ではコリコリした食感と圧倒的な磯の香り。火を通しては繊細で奥深い旨味。煮ても焼いても、もちろん生でも旨い貝の王様ともいわれるのがアワビですね。

 

魚河岸ではあわびのことを生貝(なまがい)と呼びます。これはその昔、身がやわらかく生食に適していないメガイ(女貝)が、煮たり蒸したりして取引され“蒸し貝(むしがい)”と呼ばれていたのに対し、オガイ(男貝)は身が引き締まり生食に適していたので生のまま取引されていた名残で、今でも生貝と呼ばれています。水産市場で「あわび1個下さ~い」「あわび1キロちょうだい」なんてのはあまり聞かないですね。

 

本みる貝

 

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正式名称をミルクイといい、2枚貝では最も高級な貝として人気です。そのお味は上品で繊細、貝類特有の癖が少なく食感もいいと良いことずくめ。2枚貝の女王とも評される逸品です。

昭和の時代は漁獲量が多く、魚市場でも一斗缶で2,000~3,000円と安かったので寿司屋さんがこぞって使ったものですが、徐々に漁獲量が減り今では幻の貝とも言われ一部の高級店でしか見ることが出来なくなりました。

 

あまりに本ミル貝(ミルクイ)が高くなってしまったので代用品として白みる貝が利用されるようになりました。この白みる貝、正式名称をナミガイといい、古くから食用にはなっていたのですが本ミル貝がたくさん獲れてた時期はあまり見向きもされていませんでした。

そのお味は本みる貝に比べると確かに分が悪く大味で生臭みも強いですが、食感も良くリーズナブルな値段なので低価格の寿司店や居酒屋などでは人気の貝です。

 

続く