たいら貝ってご存知ですか?
初めて見たときはこんな大きなムール貝があるんだとビックリしたものです。(笑)
子供のころ磯や防波堤で釣りをしていたのでムール貝ってのは知っていたんです。当時はカラス貝って呼んでいたかな。
さてタイラ貝、正式名称タイラギという2枚貝で、貝のほぼ真ん中についている貝柱を食用とする高級貝です。見た目はホタテ貝の貝柱を楕円にしたような感じで、ホタテ貝よりしっかりとした食感と濃い旨味が特徴です。
お刺身、焼き物、揚げ物など、生でも加熱してもとても美味しい貝ですね。
たいら貝の刺身
しっかりした貝柱なので3~5ミリほどの薄めにスライスして食べます。そのままでももちろん美味しいですが表面を軽く炙ると旨みと甘みが増してさらに美味しくお召し上がりいただけます。
貝柱以外のヒモの部分、九州では生で食べる地域もあるようですが普通は生で食べません。
もったいない話ですが寿司屋さんでは貝柱以外は捨ててしまうのが普通です。
しかしこのタイラギのヒモ、塩焼きなどにするととても美味しいです。ヒモの部分は特にぬめりと生臭みが強いので、たっぷりの塩でよくモミ、ぬめりを取ることが肝心です。
しっかりとぬめりを取ったタイラギのヒモをひと口大にカットし、ホイルに並べ塩を振り、お魚グリルで両面を焼いてお召上がり下さい。コリコリした食感がクセになる旨さです。好みで柑橘類をかけてもいいですね。
フライパンでもOK
熱したフライパンにひと口大にカットしたヒモを入れ、塩コショウをして軽く炒めます。仕上げにお醤油をちょっと振り入れ、アサツキでもちらせば最高の酒の肴になります。
是非お試しあれ。
タイラギの焼き物
加熱する場合は刺身よりやや厚めの5ミリ~1センチ程にスライスしたほうが旨みも食感もしっかりして美味しくお召し上がりいただけると思います。
両面に塩をしてそのまま焼いても美味しいし、バター焼きでも、ニンニク塩コショウでオリーブオイルでソテーなど、何にしても美味しいですね。
焼きすぎたり味を濃くしすぎたりしない限り失敗することはないと思います。
オススメは磯部巻き!
お醤油を付け焼きしたタイラギを海苔で巻いて食べるとこれが旨いんです。
アミだと結構焦げ付いたりするので、フライパンにごく薄く油を引き両面焼いたタイラギにお醤油を付け海苔で巻くのが簡単です。お餅の磯部巻きのように。
タイラギの甘味をお醤油が引き立たせ、海苔の風味と合わさりまさに絶品。
お試しいただきたいと存じます。
揚げ物でも!
フライや天ぷらなど揚げても本当に美味しい貝なんです。タイラギって。
天ぷらなら塩、パン粉を付けたフライもソースというよりお醤油やポン酢など柑橘系のタレで食べる方が美味しいと思います。
生でも焼いても揚げても美味しいタイラギ貝、お試しいただきたい逸品です。
続く。